長野市の注文住宅で寒さ対策|断熱等級の選び方とおすすめ会社3選
長野市で寒くない注文住宅を建てるなら、断熱等級5(ZEH水準)を最低ラインとし、予算に余裕があれば等級6を検討するのが現実的な目安です。
ただし、断熱等級の数字だけでは冬の暖かさは決まりません。
気密性能(C値)や窓、換気、間取りまで一体で設計されているかが、住み心地を左右します。
長野市は、気象庁の平年値で1月の日最低気温が約-4℃まで下がる地域です。
雪も降るため、冬の快適さは、家づくりの段階で何を選ぶかによって大きく左右されます。
完成後に断熱や窓を改修するのは、手間も費用もかかりやすい点に注意が必要です。
本記事では、長野市の冬の気候、断熱等級4〜7の違い、寒さに強い間取りの工夫、会社の選び方を順に解説します。
最後に、高断熱の家づくりに取り組む長野市のおすすめ3社も紹介します。
長野市で冬も暖かい注文住宅を建てたい方へ。高断熱が得意な地元の会社を比較して、後悔しない一社を探せます。
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目次
長野市の冬はどれくらい寒い?家づくりで知っておきたい前提
長野市の冬は、氷点下の朝が続き、雪も降る気候です。
家づくりの前提として、気象庁の平年値と国の地域区分を確認しておきましょう。
ここでは、冬の気温・積雪・地域区分と、新築で寒さの後悔が生まれやすい理由を整理します。
気温・積雪の基本データと、省エネ基準の地域区分
気象庁の平年値(1991〜2020年)によると、長野市の1月の平均気温は-0.4℃、日最低気温は-3.9℃です。
2月も日最低気温は-3.7℃で、12月から2月にかけて朝晩の冷え込みが続きます。
雪の初日は11月18日、終日は4月8日となっています(いずれも平年値)。
冬の主な平年値は、次のとおりです。
| 月 | 平均気温 | 日最低気温 | 降雪の深さ(月合計) | 最深積雪 |
| 12月 | 2.3℃ | -1.5℃ | 30cm | 16cm |
| 1月 | -0.4℃ | -3.9℃ | 63cm | 26cm |
| 2月 | 0.4℃ | -3.7℃ | 50cm | 23cm |
なお、この観測地点は市街地にある長野地方気象台です。
標高が高いエリアでは、さらに冷え込む傾向があります。
省エネ基準の地域区分は1〜8地域に分かれており、数字が小さいほど寒い地域です。
長野市は、長野県の資料で原則として4地域に区分されています。
建築地の最新の地域区分は、国・自治体の資料や施工会社で確認してください。
出典:気象庁「過去の気象データ検索 長野 平年値(年・月ごとの値)」
出典:気象庁「長野 平年値(霜・雪・結氷の初終日)」
出典:長野地方気象台「冬の特徴」
出典:長野県 建築物の省エネ基準に関する資料(地域区分)
「新築なのに寒い」と後悔する人が多い理由
新築で寒さを感じる原因としては、断熱性能だけでなく、気密や窓、暖房計画、間取りなどに課題があることが挙げられます。
代表的なパターンは、次のとおりです。
断熱性能が最低限にとどまる:省エネ基準(断熱等級4相当)は最低ラインのため、氷点下になる長野市では暖房負荷が大きくなる可能性があります。
| 冷えを感じる原因 | 内容 |
| 気密が不足している | 断熱材を入れても隙間があると冷気が入り込み、足元が冷えやすくなります。 |
| 窓の面積や性能が合っていない | 窓は壁より熱が出入りしやすく、大きな窓ほど冷えを感じやすくなります。 |
| 暖房計画と間取りが噛み合っていない | 吹き抜けやリビング階段では、暖めた空気が上階へ逃げることがあります。 |
| 暖房しない空間との温度差 | 浴室・脱衣所・トイレ・玄関の冷えは、不快さにつながります。 |
とはいえ、性能を上げるほど建築費も上がるため、すべてを最高水準にする必要はありません。
予算の中で優先順位をつけるためにも、次の章で断熱等級や気密の数値の見方を確認しましょう。
寒くない家の基本は「断熱」と「気密」。断熱等級の選び方
長野市で寒くない家を建てる基本は、断熱と気密の性能を数値で押さえることです。
断熱等級は1〜7に分かれ、等級が上がるほど断熱性能が高くなります。
等級6・7は、等級5を上回る水準として、暖冷房にかかる一次エネルギー消費量のさらなる削減を見込んで設定されています。
ここでは、等級ごとの違いと、気密・窓の考え方、暖房費の見方を整理します。
断熱等級4〜7の違い(比較表)
断熱等級は、UA値(外皮平均熱貫流率)という数値で決まります。
UA値とは、家の内側から外へ逃げる熱を外皮全体で平均した値で、小さいほど断熱性が高くなります。
長野市が属する4地域の基準値と、体感・暖房の目安を整理しました。
| 断熱等級 | UA値の基準(4地域) | 長野市での体感の目安 | 暖房の考え方 |
| 等級4(省エネ基準) | 0.75以下 | 最低限の水準。厳冬期は足元や暖房していない部屋の冷えを感じやすい | 暖房する部屋を限定し、部屋ごとに暖める |
| 等級5(ZEH水準) | 0.60以下 | 等級4より暖房が効きやすく、部屋ごとの温度差も縮まりやすい | リビング中心に暖め、必要に応じて補助暖房を使う |
| 等級6 | 0.34以下 | 暖房を弱めた夜間も、室温が下がりにくい | 少ない台数で、家の広い範囲を暖めやすい |
| 等級7 | 0.23以下 | 国の最高等級。家全体の温度が安定しやすい | 最小限の暖房で、家全体を保ちやすい |
※体感や暖房の考え方は、気密・窓・間取り・暮らし方によって変わる目安です。

長野市では、等級5を最低ライン、等級6を有力な選択肢と考えるのが現実的です。
等級4は現行の最低基準にあたります。
長野県では、令和10年(2028年)4月から、新築住宅にZEH水準(4地域はUA値0.60以下)への適合を求める条例が施行される予定です。
国の資料では、等級6・7は、ZEH水準を上回る等級として、暖冷房の一次エネルギー消費量を概ね30%・40%削減する水準で設定されています。
ただし、等級が上がるほど建築費も上がる傾向があります。
「等級7でなければ寒い」わけではなく、等級5〜6でも、気密や窓、間取りが整っていれば快適な家は十分に実現できます。
出典:国土交通省「住宅性能表示制度における断熱等性能等級6、7の住宅について」
出典:国土交通省「住宅性能表示制度におけるZEH水準を上回る等級について」
出典:長野県「令和9年4月から改正長野県地球温暖化対策条例が段階的に施行されます」
出典:長野県 条例改正のポイント(ZEH水準のUA値・施行時期)
断熱だけでは足りない。気密(C値)と窓の性能も重要
断熱等級が高くても、隙間の多い家や窓の弱い家では、暖かさは長続きしません。
気密性能は、C値(相当隙間面積)という数値で表します。
C値は、家全体の隙間の面積(cm²)を延床面積(m²)で割った値で、小さいほど隙間の少ない家です。
国の省エネ基準には、現在C値の数値基準がありません。
そのため、気密への取り組みは会社ごとに差が出やすくなります。
福井県のように、独自の認証基準でC値1.0以下を求める自治体もあります。C値を検討する際の参考例の一つといえるでしょう。
窓も重要です。
埼玉県の資料では、冬に住宅から逃げる熱の約60%が窓から出ていくとされています。
窓は、サッシの素材(樹脂・アルミなど)とガラスの種類や枚数で、断熱性が大きく変わります。
気密が高い家ほど、計画的な換気も欠かせません(詳しくは次の章で解説します)。
見積もりの段階では、次の3点を数値や仕様で確認しておくと安心です。
- UA値:設計図面にもとづく計算値を、書面で示してもらえるか
- C値:気密測定を実施し、実測値を公表しているか
- 窓の仕様:サッシの素材とガラスの種類を、窓ごとに確認できるか
高気密・高断熱の家は、冬だけでなく夏の快適性にも関わります。

出典:埼玉県「窓の断熱(二重窓)について」
出典:福井県「ふくいエコはぴねす住宅 認証基準」
出典:三井住友トラスト不動産「C値(相当隙間面積)」
光熱費が上がる今、暖房費を抑えるという視点
断熱・気密の性能が高いほど暖房費は抑えやすくなるため、等級選びでは「建築費の増加分」と「暖房費の削減分」を見比べる視点が欠かせません。
国の資料では、等級6・7は暖冷房の一次エネルギー消費量を概ね30%・40%削減する水準として設定されています。
一方、実際の削減額は、家の広さ、暖房方式、電気や灯油の単価、暮らし方で大きく変わります。
初期費用が高い等級を選んでも、暖房費の差だけで元が取れるとは限りません。
そのため、候補の会社には、等級ごとの暖房費の試算を出してもらうと比較しやすくなります。
断熱性能が高い家は、暖房の台数を減らせる可能性もあります。
設備の購入費や交換費用まで含めて、長い目で判断しましょう。
断熱等級や気密の数値をわかりやすく説明してくれる会社を、まずは比較してみてください。
出典:国土交通省「住宅性能表示制度におけるZEH水準を上回る等級について」
冬の暮らしを快適にする間取り・設備の工夫
冬の室内環境は、断熱等級の数字だけでなく、間取りや設備の工夫などにも左右されます。
家中の温度差を小さくし、結露と雪への備えを設計段階から組み込むことが、冬の快適性を高めるうえで重要です。
ここでは、ヒートショック、結露・カビ、雪国ならではの工夫を順に解説します。
ヒートショックを防ぐ、家中の温度差が少ない間取り
ヒートショック対策の基本は、暖房する部屋だけでなく、廊下・脱衣所・浴室・トイレを含めて家中の温度差を小さくすることです。
ヒートショックとは、急な温度差で血圧が大きく変動し、体に負担がかかる現象を指します。
東京都健康長寿医療センター研究所は、2011年の1年間に、ヒートショックに関連した入浴中の急死が全国で約17,000人に上ったと推計しています。
自治体の啓発資料では、脱衣所や浴室の室温は18℃以上が望ましいとされています。
出典:東京都健康長寿医療センター研究所の推計を紹介した倉敷市の資料
出典:神戸市「ヒートショックを防ぎましょう」
家づくりでは、次のような工夫が有効です。
- 浴室・脱衣所・トイレを、リビングなど暖房する部屋の近くにまとめる
- 廊下や階段室も含めて、家全体を断熱・気密の範囲に収める
- 浴室暖房や脱衣所の暖房設備を、はじめから計画に入れる
- 夜間に使う寝室とトイレの距離を近くする
ただし、ヒートショックは年齢や持病、入浴習慣などの個人差も大きく、住宅だけで防げるものではありません。
気になる持病がある方は、医師にも相談してください。

結露・カビを防ぐ換気と窓の計画
結露は、室内の湿った空気が冷たい窓や壁に触れて起こるため、窓の断熱と計画的な換気をセットで考えることが大切です。
結露を放置すると、カビやダニが発生しやすくなるおそれがあります。

新築住宅には、換気回数が1時間あたり0.5回以上の機械換気(24時間換気)の設置が、建築基準法で義務付けられています。
気密性の高い家では、この換気が設計どおりに働くことが前提になります。
計画の段階で、次の点を確認しておくと安心です。
| 確認項目 | チェックするポイント |
| 窓 | サッシの素材(樹脂・アルミ)とガラスの種類(複層・トリプル) |
| 換気方式 | 第1種(給気も排気も機械で行い、熱交換で冷気をやわらげる方式)か、第3種(排気のみ機械で行う方式)か |
| 給気口の位置 | 冷気が直接当たる場所に設置されていないか |
| 水まわり | 浴室やキッチンの湿気を、確実に外へ逃がせる計画か |
窓や換気は、入居後に変更しにくい部分です。
見積もりの時点で、仕様を窓ごとに書面で確認しておきましょう。
出典:滋賀県「シックハウス対策(建築基準法)」
出典:国土交通省「建築基準法に基づくシックハウス対策について」
雪国ならではの玄関・駐車場・屋根の工夫
雪国の家づくりでは、玄関・駐車場・屋根の3か所を、冬の使い勝手と冷え対策の両面から計画することがポイントです。
- 玄関
土間は冷気が入り込みやすい場所です。玄関ドアの断熱性能や、玄関ホールとの間仕切りの有無、雪かき道具やコートの置き場所を検討します。 - 駐車場
雪の日でも玄関まで濡れずに移動できる動線にします。除雪した雪を置くスペースも確保しておくと、冬の負担が減ります。 - 屋根
積雪量に応じた構造にしたうえで、雪を敷地内に落とす方式や、雪止めを付ける方式など、土地の条件に合う雪対策を選びます。

積雪に関する基準は、地域ごとに定められています。
建築予定地の条件は、設計者や自治体に確認しましょう。
冬に寒い家になりがちなポイントを、契約前に確認したい8項目にまとめました。
□ 窓の大きさは適切か。サッシの素材とガラスの種類まで確認できるか
□ 吹き抜け・リビング階段がある場合、暖気が上階へ逃げにくい暖房計画になっているか
□ 浴室・脱衣所・トイレに、暖房設備や温度差を減らす工夫があるか
□ 玄関土間の冷気を抑える、ドアの性能や間仕切りがあるか
□ 床下(床・基礎)の断熱方式と、施工の考え方を説明してもらえるか
□ 換気方式(第1種・第3種)と、給気口の位置を確認できるか
□ 気密測定(C値)を実施し、実測値を示してもらえるか
□ 暖房の台数・配置と、設計上の暖房負荷の試算を出してもらえるか
吹き抜けなど開放的な間取りと暖かさを両立したい方は、高断熱と自由設計を組み合わせて提案する会社も比較してみましょう。
長野市三輪に拠点を置くロイヤルハウス長野中央店(株式会社PROJECT K・A・N)は、木造注文住宅「ロイヤルハウス」を手がける工務店です。
ロイヤルハウスは、木造軸組工法をベースに、断熱・省エネ・耐震性・劣化対策などの住宅性能を備えた完全自由設計の注文住宅で、グッドデザイン賞も受賞しています。
公式サイトでは「断熱・省エネ・耐震性に優れた家」を掲げており、制震装置のTRCダンパーなど、耐震面の取り組みも紹介されています。
完全自由設計のため、吹き抜けなど開放的な間取りを希望する場合も、断熱性能や暖房計画とあわせて設計段階から相談しやすい点が特徴です。
子育て住宅「COMUNI」では、イオン換気乾燥暖房機付きのバスなど、冬の暮らしに関わる設備も提案されています。
また、シンプルな設計でメンテナンスを楽にし、ランニングコストを下げる提案にも力を入れています。
施工済みのお宅を訪問できる制度もあるため、実際の暮らしぶりを確かめたい方にも参考になります。
向いているのは、デザインや間取りの自由度を重視しつつ、断熱性能や耐震性も備えた木造住宅を検討している方です。
断熱等級・UA値・C値などの具体的な数値は、公式サイトでご確認ください。
暮らし方から設計するPROJECTK・A・Nの評判・特徴はこちら
寒さに強い注文住宅を建てる会社の選び方
寒さに強い家は、会社の断熱・気密性能の説明内容も判断材料になります。
数字で説明できるか、冬に体感できるか、将来の暮らしまで見据えているかが、会社選びの3つの軸です。
ここでは、それぞれの確認方法を順に整理します。
断熱等級・UA値・C値を数値で説明してくれるか
断熱等級・UA値・C値を、書類や実測値で示してくれる会社かどうかが、寒さ対策を重視して会社を比較する際の確認項目の一つです。
「高断熱」「高気密」という言葉だけでは、性能の高さは判断できません。
打ち合わせや見積もりの段階で、次の3点を確認してみましょう。
□ 断熱等級:自社の標準仕様が何等級か。長野市(4地域)の基準にもとづいて説明してくれるか
□ UA値:標準仕様の目安ではなく、自分の家のプランで計算した値を、外皮計算書などの書類で示してくれるか
□ C値:気密測定を実施し、実測値を示してくれるか。測定がJIS A 2201などの試験方法に沿っているか
断熱等級は、住宅性能評価書などの書面で示せる場合があります。
自分の住宅プランに応じた数値を確認できない場合は、算出できる時期や測定方法を確認したうえで他社とも比較しましょう。
断熱等級は高いほど、UA値・C値は小さいほど性能が高くなります。ただし、性能値だけを追求するのではなく、予算や間取り、設備とのバランスを考えることも重要です。
予算や暮らし方に合わせて、その仕様を選ぶ理由を説明できるかも、あわせて見てください。
出典:福井県「ふくいエコはぴねす住宅 認証基準」(気密測定の試験方法の例)
出典:東急リバブル「UA値とは?」(住宅性能評価書とUA値の関係)
冬の見学会で確認すべきポイント
冬の見学会では、外気温が低い日に訪れ、足元や窓際の冷え方を体感するとともに、暖房の台数を確認することが判断材料になります。
モデルハウスや完成見学会は、できれば12〜2月の朝や夕方など、外気温が低い時間帯を選びましょう。
気象庁の平年値では、この時期の長野市は日最低気温が氷点下になります。
次の項目をチェックしてみてください。
□ 足元の温度:玄関・廊下・脱衣所の床が冷たくないか
□ 窓際の冷たさ:窓に手をかざして、冷気を感じないか(冷えた空気が窓から床へ流れ落ちる現象は「コールドドラフト」と呼ばれます)
□ 暖房の台数:何台のエアコンやストーブで、どの範囲を暖めているか
□ 結露の跡:窓枠やサッシの下、収納の内側にカビや水跡がないか
□ 気密測定(C値):実施しているか、測定結果を見せてもらえるか
□ 部屋間の温度差:リビングから浴室やトイレへ移動して、体感が変わらないか
温度計を持参すると、体感だけでなく数値でも比較できます。
見学会の室内は、暖房で快適に整えられているのが通常です。
「暖房を止めたら室温がどう変わるか」も、あわせて質問してみましょう。
実際に住んでいる方のお宅を見学できる場合は、入居後の暖房費や不満点も聞いておくと参考になります。
将来の老後まで見据えた温熱環境の提案があるか
寒さ対策では、いまの暮らしだけでなく、子育て期から老後までの住まい方の変化を見据えた提案があるかも確認するとよいでしょう。
東京都健康長寿医療センター研究所の推計では、ヒートショックに関連した入浴中の急死は約17,000人で、そのうち高齢者は約14,000人でした。
年齢を重ねるほど、家の中の温度差が体への負担になりやすい点は、あらかじめ考えておきたいところです。
次のような視点で、提案があるかを確認してみましょう。
□ 1階だけで生活が完結する間取りなど、将来の暮らしに対応できる計画か
□ 寝室・トイレ・浴室を近くにまとめ、夜間の移動で冷えにくい動線か
□ 暖房設備を、将来増設・交換しやすい配置にしているか
□ 換気・暖房設備の更新時期と、費用の目安を説明してくれるか
□ 子どもが独立したあと、使わない部屋の暖房をどう考えるか
こうした提案が受けられるかを見極めるには、家族構成や将来の希望をどこまで丁寧に聞き取ってくれるかも確認しましょう。
寒さ対策を重視した注文住宅には、向き不向きがあります。
向いているのは、次のような方です。
- 冬の寒さや暖房費に不満を感じた経験があり、新居では解消したい方
- 初期費用だけでなく、暖房費など長期のコストも含めて比較したい方
- 小さな子どもや高齢の家族がいて、家中の温度差を減らしたい方
- 長く住み続ける予定で、将来の暮らしの変化まで考えたい方
向いていない可能性があるのは、次のような方です。
- 建築費の安さを最優先し、性能への追加費用を抑えたい方
- 大きな窓や開放的なデザインを最優先し、断熱とのバランス調整に時間をかけたくない方
- 数年で住み替える予定があり、性能向上にかけた追加費用を回収しにくい方
- 換気フィルターの掃除など、設備の手入れを負担に感じる方
該当する項目が多くても、予算配分の工夫で折り合いがつく場合があります。
気になる点は、早めに会社へ相談しておきましょう。
出典:東京都健康長寿医療センター研究所の推計を紹介した倉敷市の資料
出典:気象庁「長野 平年値(年・月ごとの値)」
長野市の寒さ対策に関するよくある質問
断熱等級の選び方や設備の要否は、予算や暮らし方によって答えが変わります。
ここでは、長野市で寒さ対策を考える方から出やすい質問を4つ取り上げ、判断の目安を整理します。
Q1.断熱等級6と7では、どちらを選ぶべきですか?
A.長野市では、まず等級6を軸に検討し、予算と設計の自由度に余裕があれば等級7も比較する考え方が現実的です。
4地域のUA値は、等級6が0.34以下、等級7が0.23以下です。
国の資料では、等級6は暖冷房の一次エネルギー消費量を概ね30%、等級7は概ね40%削減する水準として設定されています。
一方で、国の資料は、等級を高めると設計の自由度が制約される場合があるため、暮らし方や気候風土、工事費から合理的に選ぶことが重要としています。
窓の大きさや吹き抜けの有無によっても、必要な性能は変わります。
見積もりでは、等級6と7の差額と、暖房費の試算をあわせて比べましょう。
出典:国土交通省「住宅性能表示制度の断熱等級6・7の新設」
出典:国土交通省「共同住宅等の外皮性能に係るZEH水準を上回る等級について」
出典:国土交通省「住宅性能表示制度におけるZEH水準を上回る等級について」
Q2.全館空調は必要ですか?
A.全館空調は必須ではありませんが、高断熱・高気密の家とは相性の良い選択肢です。
家全体の温度差を小さくしやすく、ヒートショック対策にも役立つ可能性があります。
一方で、初期費用に加えて、フィルターの清掃や機器の交換といった維持費がかかります。
故障したときは、家全体の暖房に影響が出る点にも注意が必要です。
断熱・気密の性能が高ければ、少ない台数のエアコンで家全体を暖められる場合もあります。
家の広さや間取り、10年後・20年後のメンテナンス費用まで含めて、複数の方式を見積もりで比較してみてください。
Q3.雪国の太陽光発電は、元が取れますか?
A.元が取れるかどうかは、屋根の条件や暮らし方によって変わるため、一概には言えません。
長野市の年間日照時間は、気象庁の平年値で約1,970時間です。
ただし、1月は128.4時間と少なく、積雪によって発電量が下がる時期もあります。
売電価格は、資源エネルギー庁の資料によると、住宅用(10kW未満)は当初の4年間が24円/kWh、5〜10年目が8.3円/kWhです(年度によって変わるため、最新の情報を確認してください)。
電気で暖房する家では、日中の自家消費で電気代を抑えられる可能性があります。
反対に、冬は発電量が少なく、暖房の使用量が増える時期と重なる点が注意点です。
複数の会社から、積雪を考慮した発電量・設置費用・回収年数の試算を取り、前提条件を比較しましょう。
なお、長野県では2028年4月1日から、延べ床面積300㎡以上の新築建築物を対象に再生可能エネルギー設備の設置が義務化されます。
一般的な規模の戸建住宅は、原則としてこの設置義務の対象外です。
出典:気象庁「長野 平年値(年・月ごとの値)」
出典:資源エネルギー庁「買取価格・期間等(2026年度以降)」
出典:長野県「令和9年4月から改正長野県地球温暖化対策条例が段階的に施行されます」
Q4.長野県では、今後断熱等級4の家は建てられなくなりますか?
A.長野県の条例改正により、令和10年(2028年)4月1日から、新築住宅にZEH水準への適合が求められる予定です。
4地域(長野市を含む)のUA値は、現行の0.75以下から0.60以下へ引き上げられます。
これは断熱等級5に相当し、現在の最低基準である等級4では適合しなくなります。
長野県の公式案内では、2028年4月1日以後に工事へ着手する新築住宅が適用対象とされています。
建築予定の時期が近い方は、長野県の公式ページか、依頼する会社に最新の情報を確認してください。
出典:長野県「令和9年4月から改正長野県地球温暖化対策条例が段階的に施行されます」
長野市で冬も暖かい注文住宅を建てるなら|おすすめの会社3選
会社を比べるときは、断熱・気密・換気・暖房を、それぞれどう提案しているかを同じ基準で見ることが近道です。
ここでは、公式サイトの記載をもとに、長野市で検討したい3社の特徴を紹介します。
| 会社 | 住宅のタイプ | 断熱・気密の公表内容 | 換気・暖房の特徴 |
| ロイヤルハウス 長野中央店(株式会社PROJECT K・A・N) | 木造注文住宅(自由設計) | 「断熱・省エネ・耐震性に優れた家」と記載。等級・UA値・C値は公式サイトで確認 | 子育て住宅「COMUNI」でイオン換気乾燥暖房機付きバスを提案 |
| セリタホームズ株式会社 | 分譲住宅・注文住宅 | 断熱等性能等級5。全棟で気密測定を実施し、2024年度の平均C値は0.65 | 全室24時間換気「ルフロ400」、樹脂サッシ |
| 株式会社一条工務店 | 注文住宅(全国展開) | 枠組壁工法商品で全棟断熱等級6。GRAND SMART・i-smartでは断熱等級7を標準化。(地域・間取り・採用仕様等による)全棟で気密測定を実施。 | 熱交換換気「ロスガード90」、全館床暖房 |
※公式サイトの記載にもとづく整理です。仕様は商品や建築地によって異なる場合があります。
ロイヤルハウス 長野中央店(株式会社PROJECT K・A・N)

| 屋号 | ロイヤルハウス 長野中央店 |
| 会社名 | 株式会社PROJECT K・A・N |
| 住所 | 〒380-0803 長野県長野市三輪7-10-10 アスピアビル4F-D |
| 電話番号 | 026-266-0850 |
| 公式URL | https://www.project-kan.jp/ |
| 坪単価 | 約45万円~65万円程度 |
長野市三輪に拠点を置くロイヤルハウス長野中央店は、木造注文住宅「ロイヤルハウス」を手がける株式会社PROJECT K・A・Nの店舗です。
ロイヤルハウスは、木造軸組工法をベースに、断熱・省エネ・耐震性・劣化対策を備えた自由設計の住宅で、グッドデザイン賞も受賞しています。
公式サイトでは「断熱・省エネ・耐震性に優れた家」を掲げ、自由設計と住宅性能の両立を打ち出しているのが特徴です。
制震装置のTRCダンパーや、子育て住宅「COMUNI」の設備提案など、耐震面と暮らしの工夫にも力を入れています。
また、シンプルな設計でメンテナンスの負担やランニングコストを抑える提案も特徴です。
施工済みのお宅を訪問できる点も、暮らしぶりを確かめたい方には参考になります。
向いているのは、間取りやデザインの自由度を重視しながら、断熱や耐震も備えた木造住宅を建てたい方です。
断熱等級・UA値・C値などの具体的な数値は、公式サイトでご確認ください。
ロイヤルハウス 長野中央店(株式会社PROJECTK・A・N)公式HPはこちら
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セリタホームズ株式会社

| 会社名 | セリタホームズ株式会社 |
| 住所 | 〒380-0916 長野県長野市大字稲葉2185 |
| 電話番号 | 026-217-6110 |
| 公式URL | https://seritahomes.com/ |
| 坪単価 | 要見積もり |
セリタホームズ株式会社は、長野市稲葉に本社を置き、長野市・千曲市・須坂市周辺で、新築一戸建ての分譲住宅と注文住宅を手がける会社です。
長野エリアで年間100棟を供給するとしており、土地の仕入れから設計・施工までを一貫して行う体制が特徴です。
断熱・気密面では、全棟で気密測定を実施し、2024年度の平均C値は0.65、断熱等性能等級5・一次エネルギー消費量等級6をクリアしていると公表しています。
樹脂サッシとアルゴン入り複合ガラスに加え、全室24時間換気の「ルフロ400」も採用しています。
エアコンやカーテン、外構を標準セットにするなど、予算を立てやすい点も魅力です。
2年間の無料定期点検や、最大20年の長期保証にも対応しています。
向いているのは、予算を抑えつつ、一定の断熱・気密性能を備えた家を長野市周辺で建てたい方です。
商品によって仕様が異なるため、断熱等級などは希望の商品ごとにご確認ください。
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株式会社一条工務店

| 会社名 | 株式会社一条工務店 長野展示場 |
| 住所 | 〒380-0935 長野県長野市中御所5-14-1 ハウジングメッセ |
| 電話番号 | 026-267-6211 |
| 公式URL | https://www.ichijo.co.jp/ |
| 坪単価 | 約80万円~105万円程度 |
株式会社一条工務店は、「家は、性能。」を掲げる住宅メーカーで、全国に展示場を展開し、累積約20万棟の建築実績があるとしています。
自社グループ工場で部材を生産する体制が特徴で、高性能とコストの両立を目指しています。
断熱面では、外内ダブル断熱構法、高性能ウレタンフォーム、トリプルガラス樹脂サッシを採用し、枠組壁工法の商品で全棟断熱等級6を標準でクリアするとしています。
「断熱王」仕様では、GRAND SMARTとi-smartを対象に、断熱等級7を標準化したと案内しています(建築地やプランによっては対応できない場合があります)。
全棟で気密測定を実施し、熱交換換気「ロスガード90」や、生活スペースのほぼ全域を暖める全館床暖房も用意されています。
屋根一体型の大容量太陽光発電と蓄電池による、創エネの提案も特徴です。
向いているのは、断熱・気密に加えて、床暖房や換気まで含めた暖房・空調の仕組みごと、高性能な住まいを求める方です。
仕様は商品や建築地によって異なるため、展示場で確認してください。
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3社は、自由設計の木造住宅、価格と性能のバランス、設備まで含めた高性能と、得意分野が異なります。
まとめ
長野市で寒くない注文住宅を建てるには、断熱等級5(ZEH水準)を最低ラインに、予算と暖房費のバランスを踏まえて等級6を検討し、気密・窓・換気・間取りまで一体で考えることが重要です。
長野市は、気象庁の平年値で1月の日最低気温が-3.9℃になる4地域です。
等級4は最低基準にあたり、長野県では令和10年(2028年)4月から、新築住宅にZEH水準への適合が求められる予定です。
判断に迷ったときは、次の考え方が目安になります。
- 建築費を抑えたいなら、等級5を土台に、窓と気密の仕様を優先して予算を配分する
- 暖房費や家中の温度差を重視するなら、等級6以上を軸に、暖房の台数や換気方式まで比較する
- 吹き抜けなど開放的な間取りを望むなら、断熱性能と暖房計画をセットで設計できる会社を選ぶ
会社選びでは、UA値とC値を書面や実測値で示してくれるかを確認しましょう。
12〜2月の見学会で、足元の温度や窓際の冷たさを体感しておくと、会社や仕様を比較しやすくなります。
等級7でなければ寒いわけではなく、コストとのバランスも欠かせません。
紹介した3社には、自由設計、価格と性能のバランス、設備まで含めた高性能と、それぞれ得意分野があります。
自分の優先順位を整理したうえで、気になる会社に数値の根拠を質問してみてください。
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